このブログで過去ご紹介してきた家具は、基本的にオイル仕上げや蜜ろうワックス仕上げが多かったのですが、こちらの写真は珍しくウレタン塗装のテーブルです。
材はウォールナット。
天板用に木取りされた幅の違う8枚の板を接(は)ぎ合わせて作ってあります。
はぎ合せ枚数は少ないほど板幅が広くなり木の表情が現れて面白いです。
ただ少ない場合、板の幅をある程度揃えないと見栄えが悪いし、材の欠点である白太や死節等が絡む確率もその分増えますので高価になります。
はぎ枚数6~8枚は一般的だと思いますがこちらのテーブルは板幅を揃えないところがミソ。
板幅を揃えないのは、材のグレードを落としながらも材のいいとこ取りをする為です。
写真をご覧になってお分かりの通り天板のはぎ合わせに大きな欠点は見られません。
ちなみにこちらのテーブルはベトナム製です。
ベトナムの職工さんのお仕事です。
量産家具の製造というと、とかく規格的機械的作業に思われがちですが、「木」という素材を相手にしている限り、人の眼、人の手に関わる部分はどうしても製品に現れてきます。そこを見つめながら色々想像を働かせるのもおもしろいですね。
次回、塗装についてご紹介したいと思います。
3月31日(土)~4月8日(日)の九日間
今井書店さん 米子錦町店内 青杏+隣の多目的スペースにて
「暮らしに寄り添う木の椅子展」と題して椅子展を開催します。
メープル、チェリー、ウォールナットなど色んな木で作られた
メイドインジャパンの椅子。 仕上げは植物オイルや蜜ろうを
使って木の魅力を充分に引き出しています。
見るだけでなく、実際に手に触れて座って頂くことが出来ます。
ぜひお越し下さい。