2012年3月15日木曜日

インターネットが普及する以前の家具の情報といえば今はもう廃刊になったインテリア誌「室内」。
全国の家具屋さん御用達みたいな雑誌でした。
町の本屋さんがまだ健在の頃の話ですので毎月毎月わざわざ配達してもらってたんですね。

前回リンク先でご紹介した建築史家藤森照信さんの名前を初めて知ったのも「室内」の記事からです。

で、藤森さん、建築史家の肩書きは付いてますが建築家としてもいくつかのお仕事を残しておられます。
それがはちゃめちゃ(自身談)でとても面白い。
屋根の上にニラを植える。板は手割り。縄文建築団と称する素人集団による仕上げ作業等、普通では考えられない仕事ぶり。

 極めつけは写真の建物「高過庵(たかすぎあん)」。
米「タイム」誌「世界でもっとも危険な建物ベストテン」に選ばれました。
茶室だそうですが一体どうやって入ればいいのか分かりません。

その名を一躍有名にした「たんぽぽはうす」 「にらはうす」なんかの画像はネットで簡単に見られますので、ここでは藤森さんのお仕事ぶりを自身の手で綴られた文章をご紹介しておきます。ご興味のある方はどうぞ。

「谷口酒造さん 藤森建築同時ルポ なまこ壁決戦」

木とか石とか草とかの自然素材に対するユニークな感性がとても新鮮に感じられました。