2010年12月23日木曜日

食堂椅子のリメークの様子の続きの続きです。
いったん各パーツに分解したものを再度組み上げます。
前回の写真には無かった背板と座板を取り付けてます。

日本製の古い食堂椅子では、よく見受けられるように
張り布で隠れてしまう背板と座板は端材で作られています。

下は座面の木口側から見た写真です。

座り心地をよくするために座面は凹に曲げてあります。
任意の曲率に座面を曲げるため、2枚の薄い合板に
サンドイッチされたそれぞれの板は少しづつ隙間が空けてあります。

サンドイッチされたそれぞれの板幅を測ってみましたが、
サイズ合わせの両端を除き、中の6枚すべて同じ寸法の
ものはありませんでした。
木の収縮も考えられますが、むしろ最初から微妙に幅の
広い板と狭い板を無駄なく組み合わせてコスト削減を図って
いたのかもしれません。 
写真に見えるとおり合板(黄色部分)も大小の端材を使って
テープでつないであります。

椅子の張替え修理をし始めたころに、この手の座板を見て
見えない部分の手抜き、ぼろい作りと単純に思ってました。
見た目がそうですし、座面の前後方向に縦割れが入りやす
く、結局合板を何枚も重ねる今風のやり方で新しく作り直す
こともありました。 


2010年12月17日金曜日


ニュージーランド産パイン材のデスクです。
ナチュラル系のインテリア好きなお母さんに毎年人気の
エクリュシリーズのアイテム。
女の子にいちおしのデスクです。

裏板の一部以外はすべてパイン無垢材で出来ているので
材質の違いによる色焼けの差が目立ちません。
年月とともに、白はあめ色に変わり、傷やよごれも
味わいとなっていくことと思います。
この机の特徴になっている可愛らしいハンドルタイプの
取っ手は、小さなお子様が、しっかりと手をかけやすく
なっています。

W1050 D650 H1050
¥63,900

2010年12月15日水曜日

北海道産白樺をふんだんに使用した自然塗料仕上げのデスクです。
白樺はおだやかな木目と清涼感のある木肌が特徴で、主張しすぎることなくお部屋に
なじみやすい樹種です。
なにより国産オイル仕上げの木製デスクで118センチ幅(135センチ幅もあります)70センチ
の奥行き24ミリ厚の大きな天板は、教科書や画用紙を広々と並べて使用できます。
また両サイドのマガジンラックや天板腰掛式ワゴン(お母さんが座って勉強を見てあげることができます)など機能性にもこだわりポイントがいっぱいです。

W1180 H1080 D700

¥89,000

食堂椅子のリメークの様子のつづきです。
こちらは木部を各パーツに分解したところ。                 
バラバラにする前に塗装を剥ぎ取ります。
曲面はサンドペーパーでの手作業です。                      
オリジナルの形を崩さないよう慎重に。             
とにかく時間がかかります。                                 

接合部分、仕口は量産品らしく丸ダボ接合。
接着剤の跡は均一で無駄がなく
最近の量産品の例からすると、ちょっと接着剤の
量が少ない気がします。
前に接合部分がゆるんで、と書きましたが
実際は0.数ミリのスキマのみ、まったくガタもなく、
叩きはずすのにひと苦労しました。
接着剤の力が今と比べて弱かった時代には
たとえ量産品といえども、木組みの精度を大切に
考えなければならなかったのでしょう。