2014年1月11日土曜日

お知らせです。
1月12日(日)、13日(月)の2日間、所用のため臨時休業します。
14日(火)は定休日ですが営業します。
15日(水)以降、平常とおり営業します。
ご迷惑、お掛けしますがよろしくお願いいたします。

写真は天童木工の椅子、張替え後の写真です。
もともとのオリジナルは、ブナ突板の座面上の四周を1センチほど余して溝を突き、張り地を納めるやり方でした。
その四周1センチ幅の突き板がポロポロと剥がれ落ちて汚らしくなっていた為、お客様と相談の上、座面全部を覆って隠すやり方にしてみましたが、オリジナルに比べるとなんだかモッサリした印象になりました。
むずかしいですね。

薄板を何枚も張り合わせた「面」を型枠にはめて3次元的な「形」を作り出すこと、あるいはそのモノを成型合板といいます。
天童木工はその「形」をデザインするのに、社内社外のデザイナーを活用することで有名でした。
今まで柳宗理とか長大作のイメージが強かったんですが、調べてみると色んなデザイナーが関わっているんですね。
しかもそれぞれのデザイナーが天童木工の持っている技術を素直に生かしたデザインをしている、と思いました。
それぞれの作品がそれぞれのデザイナーの個性を表現しながら、それでいて天童木工らしさを失わない共通の何かがあるように思えます。
デザイナーとメーカーの関係というと一方通行になりがちですが、双方がお互いにリスペクトする姿勢が感じられていいですね。







2014年1月6日月曜日

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

写真は当地では「石馬さん」の愛称で知られる古墳時代の埴輪です。
石馬さんは淀江町上淀地区の「山の根」と言う社地で長らく祭られてきたということが江戸初期の文献に残っていて、明治時代の合祀政策で近くの「天神垣神社」に移され、現在は近くの歴史資料館に保存されています。
昭和34年に考古学上の資料的価値を認められて国の重要文化財に指定されましたが、先の文献の「長く祭られてきた」っていうこと以外はほぼ何も分かっていません。
私が子供の頃は神社の境内の片隅に、簡素な屋根を乗せた台座に祭られていました。
長年の風雨にさらされて本来のリアルな表現が失われた造形は、逆に埴輪っぽい稚拙さが感じられます。
ちょっとユーモラスな印象ですね。