2012年11月29日木曜日

 バランスボールと言えば今では体幹を鍛えるためのエクササイズ用品として売られています。
我が家にも10年以上前にありました。
当時はこどものおもちゃみたいな感覚でしたが、スツールの代用として意外に大人に人気で、テレビを見るときなど取りあいになっていました。
特にスポーツ観戦用にもってこいですね。
負け試合のイライラを落ち着かせるのにあのボヨンボヨンとした座り心地は効果的です。
逆に集中を必要とする映画鑑賞などには不向きかもしれません。
当ブログではしばしば椅子の座り心地について書いていますので、バランスボールの座り心地を椅子に応用した例なんかをいつかご紹介してみたいと思います。

バランスボールの「スツール」としての欠点は、球状であるがために部屋の中を勝手にあっちこっち動き回ることです。
根がビニール風船みたいなものですので動いてもたいしたことは無いのですが、今の時期、寒い季節に石油ファンヒータの吹き出し口近くに転がると大変です。
数秒で破裂しました。

結構大きな音がしてびっくりしました。
石油ファンヒーターの吹き出し口はかなり高温になるらしく、やけどをしたっていうお話もちょくちょく聞きます。
気をつけておいたほうが良さそうですね。

写真は食器棚の扉。  
扉を開いたところにちょうどファンヒーターの吹き出し口があったそうで樹脂部分が溶けて痕がつきました。
なるべく手軽に修理を、とのご希望でしたので木目付きフローリング用補修テープを貼って上からスプレーで色あわせしてみました。

                                           

2012年11月19日月曜日

いつもお世話になっている倉吉の荒井工務店さんが今週末、完成見学会を開催されます。
場所は倉吉の米田というところです。
詳細は荒井工務店さんのホームページをご覧になって下さい。
先ほど確認しましたら既に告知チラシが掲載されていました。
チラシの右端にビーンズ型の食卓セットがチラッと写っているのが今回納入の品。
上の写真とは反対側からの構図になっています。
直線的な構成の室内に食卓のゆる~い曲線が微妙に効いてる写真になってるようですね。

こちらのお客様は節ありホワイトオーク材のテーブルに対して3社のメーカーのそれぞれ違う椅子をセレクトされました。
コーディネートのポイントは木味を揃えることと椅子の背もたれの高さをテーブルトップに合わせること。
木味についてはもちろんオーク材で揃えたのですが、各メーカーの使っている材料が北米産レッドオーク、ホワイトオーク、ロシア産ナラとバラバラだったこと、しかも無着色の植物オイル仕上げということもあって出来上がるまでとても不安でした。
背もたれの高さについては事前に店内でセッティングして、人の目線がテーブルに向かうことを確認済みだったのですが、実際にお部屋に入れてみると予想以上に効果があったように思います。
節ありオーク材のテーブルの強い個性が求心力になって、椅子のデザインの違い、木目の違いを目立たなく、まとまりのある組み合わせになりました。
後日、その辺りのところがもう少しよくわかる写真をご紹介したいと思います。

2012年11月17日土曜日

写真のカウンターと食器棚をご依頼されたお客様は、この秋にご新居が完成ということでそれに間に合わせるよう春頃からご相談がありました。
ですので実際に製作に掛かる前の打ち合わせ期間を3~4ヶ月取ることが出来ました。
ゆとりのあるスケジュールを組んで下さったおかげで、色んなアイディアを打ち合わせに盛り込むことが出来ましたし、割りとスムーズに進行したと思います。
スムーズに進んだ理由は、最初にご相談にいらっしゃった時点でお客様のイメージがクリアだったことに尽きます。
サイズを記入したスケッチをご持参頂いてましたが、その後の打ち合わせの過程で大きな変更はありませんでした。
打ち合わせの時間の大半をディテールに費やすことで、出来上がりのイメージの感覚をお客様との間で共有出来たかな、と思っています。

この項続きます。



2012年11月14日水曜日

宮崎椅子製作所+テーブル工房KIKIさん主催の「デザイナーの落し物展3」へ行ってきました。

前回の「落し物展」では一般のお客様の姿はあまり見かけなかったような気がしましたが今回は様変わり。
二日目のお昼前頃に到着したんですが、新作発表のプレゼンは三重、四重の人垣のうしろから聞くような感じでした。
宮崎椅子のブログを読んでいらっしゃる方ならお分かりだと思いますが、「宮崎椅子のおばあちゃん」がお友達のおばあちゃん達を引き連れて最前席の椅子にずらり並んでいる姿はとても可愛かったです。
大盛況で良かったですね。

新作については何点か興味の引くものがありました。
写真の椅子はそのひとつ。
小泉誠さんデザインのモダンウィンザーチェア。
宮崎椅子の担当モデラー職人は小石さん。
会場では小石さんにしっかりお話をお伺いできました。
後日、ご紹介したいと思います。


2012年11月13日火曜日

当店では別注家具のご相談も承っております。
別注といっても様々ですが、一番多いのは「箱」ですね。
たとえば写真のようなウォールナット材のカウンターと食器棚。
お客様の「こんなの作れないかな~」という問い合わせから始まったこの仕事。
ああでもない、こうでもない、
ああしよう、こうしよう、
いくつものアイディアを出しては潰し、見積もりを繰り返して、
お客様と当店、メーカーの二人三脚の作業が半年後、やっと形になりました。

過去、何度か別注の仕事を承りましたが、記録として残してきたのは図面だけ。
当時は写真に残しておくことさえしませんでした。
ちょっと反省の意味も込めて別注家具の打ち合わせがどんな風に進んでいくのか、
その様子を少しづつでもご紹介できたら良いな、と思っています。

この項続く。

2012年11月8日木曜日

お客様より苦情を頂いておりますホームページの更新が滞っている件について。

メーカー廃番、
展示が外れたもの、
新入荷等で、ホームページに掲載されている商品と
現在の当店の展示品にかなり違いが出ております。
ホームページの更新が滞っている関係で一部お客様にご迷惑お掛けしましたことお詫びいたします。

何とか来年には一新したいと努力していますので、それまでは新商品、新情報については随時こちらのブログでご紹介していきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。


2012年11月3日土曜日

前回、アイアンウッドと総称される木材についてご紹介しましたが、平素あまり馴染みの薄い木のせいか、書いていてどうにも手触りの無い感じがしました。
今回はさらに馴染みの無い、というか耳にしたことも無ければ目にしたことも無い木についてのご紹介になります。
 「砂漠の宝石 ~ デザートアイアンウッド ~ 」

アイアンウッドと言う単語をグーグル検索にかけるとトップに出てきたのが、「教えて!goo 家具インテリア」でした。
こちらに出ていた投稿で、カスタムナイフの柄の部分にデザートアイアンウッドという木が使われていることを初めて知りました。
カスタムナイフの柄は、デザートアイアンウッドの他には角、牙、骨、石、そして当然に木も使われていますが、スポルテッド(変色)とかバール(根杢)とかの色、杢、紋様の非常に強い個性の木が使われているようです。
その他には、万年筆、箸、小物等にも使われているようです。
高いファッション性があってちょっとマニアックな男の雑貨専用のマテリアル風な使われ方ですね。
デザートアイアンウッドには機能的な面もあって、狂わず痩せずナイフの柄にした時など半永久的にガタツキがこないそうです。
ごく、わずかな量しか市場に出回らない希少性があること。
色、杢、紋様の美的な価値が高いこと。
おそろしく高価なこと。
銘木といっていいでしょう。
(仮にこれが木と呼べるものなら。)
北米、メキシコの砂漠地帯あるいはその他の、砂の中に何年も埋もれたまま化石化した木の総称をデザートアイアンウッドと呼ぶらしいです。
日本でも水泥に埋もれた「神代木」というものがありますが、これは老齢の木という分類をされています。
湿潤な気候の山陰地方に住んでいる私には年を経た木材というのは、風化して脆くなるか腐れるかして消えて行くものという感覚がありました。
化石化した木、あるいは化石化しかけている木っていったいどんな手触りなんだろうと思います。
想像がつかない。

写真は飛騨産業「SEOTO」チェア。
納品前の、まだオイルを塗ってない白木の状態です。
材はホワイトオーク。
家具屋的日常のなかでは、それでも硬くて重い部類の木です。