2012年10月3日水曜日

当店で扱っているブラックチェリー材の塗装はオイル仕上げか蜜ロウワックス仕上げの二通りです。
ご希望によってはウレタン塗装も可能ですが、選ばれる方は少ないです。
昨年は一件だけ、食卓を購入されたお客様がウレタン塗装を選択されました。
子供さんがまだ小さいから汚されるのが目に見えるという理由からでしたが、先々ではウレタンを剥いでオイル仕上げにしたいな、と仰ってました。
その節にはぜひお手伝いしたいと思います。

今年はまだウレタン塗装はありません。
それぐらいブラックチェリーという材料は木そのものの風合いが魅力ということなんでしょう。
その木味を生かすのがオイルや蜜ロウです。
当店が使っているオイルはリボス社のカルデットクリア。
蜜ロウは小川耕太郎百合子社のワックス入りのもの。
発色の良さでは蜜ロウ、塗りやすさということではオイルでしょうか。
白木地のときのほんのりピンクがかった木肌が濡れ色に変わる瞬間と言うのは、いつ見ても感動します。

写真は宮崎椅子製作所、ぺぺラウンジチェア。
ブラックチェリー材。
張り布は以前ご紹介しましたオイルレザー
写真の色味はRGBの数値で言えば「潤朱(うるみしゅ)」ですが実物は「柿色」に近い明るい感じです。
こちらの椅子はすでにお客様宅へお届けして店頭にはありませんが、同色のオイルレザーを張った他の椅子がありますので風合いはご覧頂けます。