2012年2月8日水曜日

床材はチークです。
チーク材はミャンマー、インドネシア産の材ですでに伐採禁止令が出るほどの貴重材だそうです。
ネットで調べてみると用途の項に船舶造作、家具等とありますが、チークで作られた家具なんて
そう頻繁にお目にかかったことは正直ありません。知り合いの家具メーカーさんに聞くと何十年も前に購入した原木をいまだに大事に抱えてるとのこと。

ここ40年あまりの日本の家具製造の歴史というのは、一面、家具材料の変遷の歴史として見ることも出来ます。紫檀、花梨等の唐木の時代、チークの時代、ブナの時代、オーク、メープル等の北米材の時代、これらは決して直線的に並んでいるわけではないのですが、その時々の売れ筋の樹種というものがあって、残念なことに私はチーク全盛の時代を知らないのです。

ぜんぜん見ないというわけでもなく、古い時代の婚礼タンス、デンマーク製の食卓セットなど目に触れる機会はありましたが、年配の家具屋さんが「昔はいいチークがあったもんだ」などという言葉を実感できるほどではありません。

ということで、実物にお目にかかれない以上せめて知識だけでも、とネットに向かった次第。収穫はチークの和語宛を「油木」と書くそうで、これは先の話と違い大いに実感できました。

年月を経たチークの色味はえもいわれぬものがあり、それは木の中から表面へ滲み出す油分が関係しています。と言って肥え松のようなギトギトな印象は受けませんでした。湧出速度の違いでしょうか。もっと調べてみたいと思います。
ちなみにインドネシアではチークの植林が盛んで、ジャワチークとして有名だそうです。