2012年12月27日木曜日

写真は「HIROSHIMA」チェア。
深澤直人さんデザイン。マルニ木工製作の人気商品です。
ネット上ではかなり以前から話題になっていましたが、そう何度も実物に触れる機会もなく、この度当店に入荷して初めて気がついたこともいろいろありました。
そのあたりのことなど少し書いてみたいと思います。

国内の景気が不振ということもあって、何年も前から海外市場へ向けた家具作りを試みてきたメーカーがあります。
最初から海外へ目を向けたデザイン。
こちらのHIROSHIMAチェアもそのように聞いています。
特にサイズの面で顕著ですね。
入荷して初めて気が付いたことなんですが、北欧のデザイナー、カイクリチャンセンさんの「NO.42」と並べてみると幅、高さ、背もたれの位置、大きさ、勾配、座面の角度、脚の転ばせ具合等、ほぼ同じと言っていいです。
HIROSHIMAチェア製作にあたって、同じく北欧の超有名作「Yチェア」に負けないデザインをとの意気込みから、かなり北欧の椅子を研究してきた様子がうかがえます。

N.42チェアについては前にご紹介したとおり座面高が少し高すぎるようで前脚をカットする云々のお話をしましたが、HIROSHIMAチェアも多少そんな感じです。
ただHIROSHIMAチェアの場合、その使われ方に店舗用があったりしますので高いヒールや靴を履いての座面高というのを想定しているのかもしれません。
それにしても「ソラマチ」の中でずらり並んでいるHIROSHIMAチェアはいい感じです。
たくさん並べた時のことをイメージしながらデザインしてあるんですね