2012年5月24日木曜日

写真はマルニ木工の食堂椅子。
こちらは売り物ではなく、私用品ですが、もう20年くらい愛用しています。
各部分の接合が緩んで、座ると少しぐらつきますし、1年ほど前から座面の籐張りが破れた状態です。
家人からは修理出来ないなら捨てろと言われていますが、手放せない理由がはっきりありまして、それは軽さです。
単に重量だけなら他にもっと軽い椅子はあるでしょうが、手に馴染んだ重さがちょうど良くてなかなか捨てる気になれません。

椅子軽量化の最近の手法は、細く削り込んだフレームにダイメトロールに代表される布バネを組み合わせたスリムなイメージのものが多いのですが、こちらの椅子は昔ながらのやり方。ちょっともっさりしたイメージです。
フレームの材料のブナ材の比重は中程度です。
ですので、軽さの主な理由は背と座の籐張りにあるんでしょう。
で、この籐張り。手編みです。
座面フレーム周囲の無数の貫通孔を何度も何度も通して編んであります。自分で直そうと思って少しほどいてみましたが、とても難しくてあきらめました。
背もたれに至ってはどうやって作ってあるのかもよくわかりません。
既にメーカーのパーツ在庫もないようですので、籐材料店さんに相談するより他ないかなというところです。

ちなみにこちらの椅子、マルニ木工が販売していましたがメイドインポーランドです。
椅子全部がそうなのかパーツ輸入なのか、まではよくわかりません。