2011年5月8日日曜日


こちらの写真はお客様のマンションの和室を撮影したものです。
ベランダへ向かう掃き出しの窓が南に面しており
日中は障子越に差し込む光がとても快適なお部屋ですが
初夏には、少し日差しが強く感じられることもあって
のれんを掛けることになりました。

当店で扱っていますのれんは、小千谷縮布(ちぢみ)で有名な
新潟県小千谷の工場で作られたのれんです。
2004年の中越地震の被害を受け一時は廃業を考えたそうですが
たとえ小さくとも伝統の灯りを消すわけにはいかないと決意され
今でも作り続けておられます。

写真は「連のれん」といって幅方向に継ぎ足していくタイプののれんです。
綿と麻を織り上げて、柿渋で濃淡に染めてあります。
柿渋染めはお客様のご希望です。
お客様から「お日さまが染める」という言葉を聞きました。
モノに込める思いというのは、何かいいですね。