2010年12月23日木曜日

食堂椅子のリメークの様子の続きの続きです。
いったん各パーツに分解したものを再度組み上げます。
前回の写真には無かった背板と座板を取り付けてます。

日本製の古い食堂椅子では、よく見受けられるように
張り布で隠れてしまう背板と座板は端材で作られています。

下は座面の木口側から見た写真です。

座り心地をよくするために座面は凹に曲げてあります。
任意の曲率に座面を曲げるため、2枚の薄い合板に
サンドイッチされたそれぞれの板は少しづつ隙間が空けてあります。

サンドイッチされたそれぞれの板幅を測ってみましたが、
サイズ合わせの両端を除き、中の6枚すべて同じ寸法の
ものはありませんでした。
木の収縮も考えられますが、むしろ最初から微妙に幅の
広い板と狭い板を無駄なく組み合わせてコスト削減を図って
いたのかもしれません。 
写真に見えるとおり合板(黄色部分)も大小の端材を使って
テープでつないであります。

椅子の張替え修理をし始めたころに、この手の座板を見て
見えない部分の手抜き、ぼろい作りと単純に思ってました。
見た目がそうですし、座面の前後方向に縦割れが入りやす
く、結局合板を何枚も重ねる今風のやり方で新しく作り直す
こともありました。