2013年10月20日日曜日



先日、九州のとある椅子メーカーさんにお邪魔しました。
突然の訪問にもかかわらず工場長さんが丁寧に対応して下さいました。
実際にモノを作る現場の人とお話できる機会はそうそうありません。
貴重なひとときでした。

今日、椅子作りの開発、製造現場の最前線を支えているのは「NCルーター」という木工機械だと言われています。
大手の金属加工工場から町の看板屋さんまで色んな業種で使われてますので知ってる方も多いと思いますが「NCルーター」というのは数値プログラム制御の3次元切削機械のことです。木工の場合、切削軸の刃が木工用の刃物なわけです。
先日訪れた椅子メーカーさんも決して規模の大きいとは言えない工場ながら3台のNCルーターを設置されていました。
この機械が故障したら生産がストップするのは目に見えてますのでバックアップ用を含めた3台ということなんでしょうが、1台が数百万、近頃は数千万円はするであろう機械を複数導入するのは大変なことだったと思います。
NCルーターは切削加工の技術的な幅を広げることでデザインの可能性をより追求可能にしたと言われています。
木工の現場でも、特に椅子作りにNCルーターを多用することでこれまで量産不可と思われていた曲線のフォルムを持った椅子が次々生み出されています。
量産可能な技術が、アイディアを現実に具体化する、というパターンですね。

話題は変わりますが、アップした写真はKITOKIの節ありオーク材の食卓です。
こちらのオーク材はアメリカ産ですが、日本でオークの同種はナラの樹。
何年か前に鳥取県の東部で発生した「ナラ枯れ」が次第に西進して、つい先々月、当店のすぐ南に見える大山の中腹で発見されました。
県のほうでも先月から大山ナラ枯れ対策協議会が開かれてますが、被害状況の全容はまだわかってないようです。
「ナラ枯れ」は全国的に被害があるようですね。
実はこのことについて書こうと思ったのですが、ちょっと書くだけでも調べないといけないことがすごくたくさんあって後回しになりそうです。