2013年3月9日土曜日

写真はカリモクの食堂椅子。
20年くらい前にご購入頂きましたが、ごらんの通り、背中の籐張りが裂けました。
座面の本革も、表面を無数の白いひび割れが走ってるところに年月を感じます。
今回はとりあえず背だけ修理することになりました。
それにしても後脚から背もたれに向かう逆U字の曲線がきれいですね。
カリモクというメーカーは日本の家具メーカーの中では量産型のタイプのメーカーと言われています。
かつては全国に営業所を持ち日本中の家具屋さん相手の大きな商売をしていました。
大きいだけに「こなれた」モノづくりのできるメーカーです。
その「こなれ」ぐあいをオーソドックスに表現出来てるところが背の逆U字なんじゃないでしょうか。
写真ではよくわからないかもしれませんが、この曲線は結構3次元的な奥行きがあって、新しい籐をはめ込むのに少々気を使いました。