2013年4月27日土曜日


古い桐箪笥の洗い直しを承りました。
ご年配のお客様のお母様が使っていらっしゃったものだそうですので結構古い箪笥だとおもいます。
モノのない時代には桐箪笥と言えども前面だけに桐材を使い、側面や内装は杉材を使ったりすることがありますが、こちらは総桐です。
つまり、背板も含めたすべての材料が桐のみという、ちょっと珍しいものでした。
かといって、総桐だから「直し(なおし)がい」があって、総桐でないからといって「直しがい」がないということではありません。
お金をかけて修理をしようというお客様のお気持ちが「直しがい」であって、箪笥の良し悪しとは別物です、と職人さんは言います。
「その気持ちに答えることが私たちの仕事だと思っています」
って職人さんは格好良いですね。