写真は宮崎椅子製作所、PEPEアームチェア。
材はブラックチェリー。
当初のピンクがかった明色が、年とともに味わい深い濃色へ変わっていくのが楽しみな木です。
当店に展示してまる6年経ちました。
かなり赤味が強くなりましたが、濃さはそれほどでもありません。
当店展示のブラックチェリー材の商品の中には驚くほど濃い赤暗色に変わってきたものもあります。
それに比べるとまだ普通の人が思い浮かべる「チェリー色」の範囲の内に収まっているところでしょう。
この先どんな風に変化していくのか楽しみです。
肘と後ろ脚の接合部分がごく一部白っぽいのがわかりますでしょうか。
あそこは丸太の外側部分、白太(しらた)といわれる部位です。
メーカーによって違いますが、宮崎椅子製作所では見える場所に使われるのはまれです。
白太といっても薄皮一枚の厚みですので強度的に何の問題も無いですし、レア物的な意味合いで貴重な一脚ですね。
座面の上のサンプルファブリックは新柄のART10000-21。
倉吉からご来店頂いたお客様が選んだ組み合わせです。
ちょっと北欧っぽい感じになりそうで出来上がるのが待ち遠しいです。
米子と倉吉は一時間ちょいくらいの距離でしたが、このたび高速道路が開通してかなり短縮されました。
車が一台も走ってない道路を写して無駄の象徴と揶揄される山陰の高速道路ですが、無料期間の今は結構な利用客があります。
無ければ無いで不便に思わなかったんですが、あれば便利なものですね。
ただ一般道がとたんに寂れるのが田舎の辛いところでしょうか。
2014年4月5日土曜日
2014年3月30日日曜日
写真は宮崎椅子製作所、UUチェア。
納品前です。
フレームはアッシュ材。
ファブリックは今、人気の新柄ART10000。
入荷待ちのものが何点かありますので、ファブリックと樹種との組み合わせ例を入荷次第ご紹介したいと思っています。
それにしても白い木ですね。
北欧系の家具はアッシュ材をソープフィニッシュや、白色顔料をオイルに混ぜて白木をより白く見せる仕上げ方もありますが、写真のアッシュは無着色です。
蜜ロウで仕上げていますのでより厳密には濡れ色になっているはずですが、それでもこの白さにはびっくりです。
アッシュ材は以前ご紹介したように白い木肌にうす茶色の年輪がくっきりと、ほど良い間隔で並んでいるところが特徴です。
ただ自然のものなので時にその間隔が間が抜けるほど広いことがあって、同質を要求される量産品を売っていくにはお客様へのご説明が欠かせません。
板幅の広いパーツを使った製品は特にそうで、お客様には事前にアッシュ材の色んな表情をお知らせするようにしています。
その点、写真のUUチェアは見えがかりを細身のパーツだけで構成してありますので、杢のばらつきの影響を受けにくいデザインと言えます。
こちらのテーブルにセッティングしたんですが、ホワイトオークとアッシュというちょっとうるさい「杢」同士の組み合わせにしては品良くまとまったような気がします。
デザインと樹種の組み合わせは微妙なものですね
2014年3月26日水曜日
フレームはブラックチェリー材。座面はオイルレザーが張ってあります。
カジュアルなデザインなんですが、素材のグレードを感じますね。
オイルレザーは革の加工の際、植物オイルをしみ込ませることで革をよりしなやかにし、自然な風合いを残したまま耐久性を持たせたものです。
とは言っても扱いはなかなか面倒で、お手入れがかかせません。
そのあたりのことはすでにオイルレザーのバッグや小物をお持ちのお客様の方がよく知ってらっしゃる場合が多く、そのことで敬遠されることはあまりありません。
この椅子に使われている革は染料染めのタンニンなめしなので余計にデリケートな素材なんですが、オイルレザーの魅力というのは替え難いものがあるんでしょうね。
家具屋で従来あつかってきた革は、どちらかと言えば量産的で無個性になるよう加工された革が多かったようです。
牛革をクロームでなめして、品質にばらつきの無いよう型押しし、実用面を考え銀面をしっかりコーティングしたタイプが多かったようです。
ヌメ革やイタリア製の革が使われている高級品もありますが全体から見れば一部でしょう。
家具に比べると衣料品や雑貨で使われている革はすごく種類が多くてうらやましくなります。
前に栃木レザーという会社をネットで検索しているうちにこんな文に出会ったことがあります。
外国に比べ日本製の革に満足できないという質問に寄せられた回答です。
Q 「日本はまだまだ技術的には追いついていない」
A それはどうでしょうか。
私は単に、日本のメーカーから良い革を求められていないだけな様に感じます。
よりトラブルの少ない革、よりメーカーにとって生産性の高い革の注文が多いだけの気がします。
革の展示会が年2回浅草で開かれています。
ここでは縛りのない、のびのびと作られた革を目にすることができますよ。
商売的にはお客様のユニークな感性が多種多様なモノ作りを支えているように思えます。
2014年3月22日土曜日
以前ご紹介した古い桐タンスの再生後の写真です。
再生前はこちら。
桐は年が経つと黒ずんできます。
業界ではこれを「あく」が出ると言います。
「灰汁」のあくです。
「あい」が出るとも言います。
「あい」はどういう字を当てるのか判りませんが
暗い赤紫色に変色することがあるので
藍色の「藍」から来てるのかもしれません。
この黒ずみは桐の中の渋み、タンニンやフェノールといった成分が長い年月の間に木の表面に浮かび上がることで出て来ます。
桐の防虫効果はこのタンニンやフェノール類にあるらしいので、黒ずむことが一概に悪いとは言えません。
ただ、出来上がったばかりの桐タンスに黒ずみ、「あく」があっては商品になりません。
ということで、製材した後の桐は、まず最初に「あく」抜きの作業から始まります。
「あく」抜きは風通しの良い場所に桐の板を交互に立て掛け何年も雨にさらし、天日に干します。
風雨にさらされた桐板は「あく」が次第に浮き上がって表面は汚い灰色になりますが、ひとたび鉋で削るとその下には婚礼の白無垢姿に例えられる清潔で白い木肌があらわれます。
桐の「あく」抜きは梅雨の雨を何度もくぐらせると良いということをよく聞きます。
木工技術は先人の知恵や経験を土台にしてますので理由があっての事だと思いますが、先人はいちいちその理由を説明しないんでその辺が分かりづらいです。
当然、木の働きがすべて科学的に実証できてる訳でもありません。
最近は「あく」抜きもお湯に浸す方法が開発されて数週間で「あく」抜きが出来るようになりました。
天日干しと浸湯法の「あく」抜き効果の比較実験もされています。
まあ、コストと品質を見比べてどちらを選択するかは作り手の側にあるのですが、木(桐は草の仲間ですが)というモノの扱いは、どちらかと言えば理屈よりは経験の方が勝っているような気はします。
再生前はこちら。
桐は年が経つと黒ずんできます。
業界ではこれを「あく」が出ると言います。
「灰汁」のあくです。
「あい」が出るとも言います。
「あい」はどういう字を当てるのか判りませんが
暗い赤紫色に変色することがあるので
藍色の「藍」から来てるのかもしれません。
この黒ずみは桐の中の渋み、タンニンやフェノールといった成分が長い年月の間に木の表面に浮かび上がることで出て来ます。
桐の防虫効果はこのタンニンやフェノール類にあるらしいので、黒ずむことが一概に悪いとは言えません。
ただ、出来上がったばかりの桐タンスに黒ずみ、「あく」があっては商品になりません。
ということで、製材した後の桐は、まず最初に「あく」抜きの作業から始まります。
「あく」抜きは風通しの良い場所に桐の板を交互に立て掛け何年も雨にさらし、天日に干します。
風雨にさらされた桐板は「あく」が次第に浮き上がって表面は汚い灰色になりますが、ひとたび鉋で削るとその下には婚礼の白無垢姿に例えられる清潔で白い木肌があらわれます。
桐の「あく」抜きは梅雨の雨を何度もくぐらせると良いということをよく聞きます。
木工技術は先人の知恵や経験を土台にしてますので理由があっての事だと思いますが、先人はいちいちその理由を説明しないんでその辺が分かりづらいです。
当然、木の働きがすべて科学的に実証できてる訳でもありません。
最近は「あく」抜きもお湯に浸す方法が開発されて数週間で「あく」抜きが出来るようになりました。
天日干しと浸湯法の「あく」抜き効果の比較実験もされています。
まあ、コストと品質を見比べてどちらを選択するかは作り手の側にあるのですが、木(桐は草の仲間ですが)というモノの扱いは、どちらかと言えば理屈よりは経験の方が勝っているような気はします。
2014年3月14日金曜日
宮崎椅子製作所の新作ご紹介、つづきです。
たまに都会に出てみると通りを歩いている人の多さにびっくりしますね。
田舎では車は多いけど歩いている人は少ない。
当店はお客様の99%が車で来店されます。
日中、店の前を歩いて通り過ぎる人の数は10人にも満たないんじゃないでしょうか。
比較するの変ですが、さすが六本木でした。
お店の数も、歩いてる人の数も半端ないし、10人に4人は外人さんで、おまけにその外人さんですら驚くほど多様性に満ちています。
多様性が活気を生むとよく聞きますが、人の数があってこその多様性かな。
なんかそんな感じの印象を受けました。
六本木での新作発表会の帰りに浜松町の駅前で友人と会ったんですが、連れて行かれたお店はそこそこ人気なようで行列が出来ていました。
しばらく待たされて入った割りには料理もサービスも価格も普通以下に思えて、おいおいという感じでした。
勝ち残るのが良いお店という見方もありますが、残ったお店と残って欲しいお店が同じとは限りませんし、人口最小県の鳥取県では本当に良いお店ですら存続は容易ではありません。
この人気店には料理サービス価格といった本質以外のところに何かの仕掛けがあるのかもしれませんが、それだけでお店の人気を維持しているとしたら良いお店でも何でもなく、ただ東京の人口の多さにあぐらをかいているだけのような気がしますが、どうでしょう。
都会と田舎では競争の形態が違うのかもしれませんけど。
うーん、やっぱり田舎者の僻みかな。
たまに都会に出てみると通りを歩いている人の多さにびっくりしますね。
田舎では車は多いけど歩いている人は少ない。
当店はお客様の99%が車で来店されます。
日中、店の前を歩いて通り過ぎる人の数は10人にも満たないんじゃないでしょうか。
比較するの変ですが、さすが六本木でした。
お店の数も、歩いてる人の数も半端ないし、10人に4人は外人さんで、おまけにその外人さんですら驚くほど多様性に満ちています。
多様性が活気を生むとよく聞きますが、人の数があってこその多様性かな。
なんかそんな感じの印象を受けました。
六本木での新作発表会の帰りに浜松町の駅前で友人と会ったんですが、連れて行かれたお店はそこそこ人気なようで行列が出来ていました。
しばらく待たされて入った割りには料理もサービスも価格も普通以下に思えて、おいおいという感じでした。
勝ち残るのが良いお店という見方もありますが、残ったお店と残って欲しいお店が同じとは限りませんし、人口最小県の鳥取県では本当に良いお店ですら存続は容易ではありません。
この人気店には料理サービス価格といった本質以外のところに何かの仕掛けがあるのかもしれませんが、それだけでお店の人気を維持しているとしたら良いお店でも何でもなく、ただ東京の人口の多さにあぐらをかいているだけのような気がしますが、どうでしょう。
都会と田舎では競争の形態が違うのかもしれませんけど。
うーん、やっぱり田舎者の僻みかな。
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