2013年1月31日木曜日

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。
新年早々、パソコンの不調に悩まされブログの更新が滞りました。
当分のあいだブログのアップは不定期になりそうですが本年もよろしくお願いいたします。
 
 

2012年12月31日月曜日

今年一年お世話になりありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えくださいませ。
年始の営業は3日から始めます。

2012年12月29日土曜日

前回ご紹介した「HIROSHIMA」チェアは、後傾の強い座りですので業務用としてはラウンジチェアタイプなのかもしれません。
食事後、席を変えてのコーヒー煙草アルコールを楽しむ為の、くつろいだ座り心地といった感じでしょうか。
写真の椅子は逆に食事の為のレストランチェアタイプ。
姿勢正しくナイフや箸を使うのに適した座りになっています。
このように椅子にはそれぞれ使用目的に合わせた座り心地があるべきだ、というのが一応の正論になっています。
が、世の常で正論通りに物事は進みません。
たとえばオールインワンということが昔から家庭用の椅子作りの悩みの種になっています。
食事をするのも、くつろぐのも、作業(勉強)するのも同じ一つの椅子で可能な座り心地というものが一つの到達点、理想だとする根強い要求となって椅子作りの方向を無用な迷路に落とし込む状況でしょうか。
日本の椅子メーカーは日々、あちら立てればこちら立たずの矛盾と向き合っています。
無用な迷路とは書きましたが、このことが予想外の良い効果を生み出すのかも知れません。
日本らしさですね。

向かって左側が張替後です。
けっこう硬い合成皮革でしたのでヒダを寄せるのが大変でした。

2012年12月27日木曜日

写真は「HIROSHIMA」チェア。
深澤直人さんデザイン。マルニ木工製作の人気商品です。
ネット上ではかなり以前から話題になっていましたが、そう何度も実物に触れる機会もなく、この度当店に入荷して初めて気がついたこともいろいろありました。
そのあたりのことなど少し書いてみたいと思います。

国内の景気が不振ということもあって、何年も前から海外市場へ向けた家具作りを試みてきたメーカーがあります。
最初から海外へ目を向けたデザイン。
こちらのHIROSHIMAチェアもそのように聞いています。
特にサイズの面で顕著ですね。
入荷して初めて気が付いたことなんですが、北欧のデザイナー、カイクリチャンセンさんの「NO.42」と並べてみると幅、高さ、背もたれの位置、大きさ、勾配、座面の角度、脚の転ばせ具合等、ほぼ同じと言っていいです。
HIROSHIMAチェア製作にあたって、同じく北欧の超有名作「Yチェア」に負けないデザインをとの意気込みから、かなり北欧の椅子を研究してきた様子がうかがえます。

N.42チェアについては前にご紹介したとおり座面高が少し高すぎるようで前脚をカットする云々のお話をしましたが、HIROSHIMAチェアも多少そんな感じです。
ただHIROSHIMAチェアの場合、その使われ方に店舗用があったりしますので高いヒールや靴を履いての座面高というのを想定しているのかもしれません。
それにしても「ソラマチ」の中でずらり並んでいるHIROSHIMAチェアはいい感じです。
たくさん並べた時のことをイメージしながらデザインしてあるんですね

2012年12月16日日曜日

写真は東亜林業(株)の食堂椅子。
背もたれの籐張りが破れ始めました。
食堂椅子の背もたれの籐が破れたときの修理は通常メーカーに依頼していますが、今回はご予算の関係で当店でやりました。
こういった感じの修理は割と多いです。
メーカーへ修理に出せばきちんと新品同様に直してくれますが往復の運賃を含めると結構な金額がかかります。
そこまでじゃなくていいから、ほどほどにというお客様の場合当店で対応させて頂いています。
籐張りの仕事は初めてでしたのでさすがに1脚目は手こずりましたが2脚目以降はコツがわかってスムーズに進めることが出来ました。
以下は備忘のために記しておきます。

古い籐張りを剥がす際、フレームに傷が入らないようにすること。
籐シートは普通、フレームに掘り込んだ溝に接着剤、または接着剤+タッカーで上から丸芯で押さえ込んであります。
今回の修理品は3脚中1脚だけタッカー留めがしてありました。
細い溝の底に堅く打ち込んである何本ものタッカーを抜くのは結構面倒でフレーム木部に傷が入りそうで怖かったです。
そう言えば東亜林業さんの古い時代の椅子は型が同型でもちょっとした仕様の違うことがよくあります。

溝幅、溝深に合った丸芯を選ぶこと。
今回、5mmの溝幅に4.5mmの丸芯を叩き込みましたが、少々きつかった様に思います。
すでに20年ちかくご使用になられた椅子ですので今後同じような修理があるかどうか分かりませんが、一応タッカーは使いませんでした。
籐材料屋さんのマニュアルにもタッカーは打つなとありました。
修理が楽に出来るというのは大切なことですが、固定する力の加減がまだよくわかってないので、きつめの太さの丸芯を選んだことは結果として良かったと思いました。

悩んだのが塗装。
同じく籐材料屋さんのマニュアルには塗装はするなと書かれていました。
塗装を施すと籐が脆くなるから、とのことですが、お客様がご使用になっている椅子6脚のうち3脚だけの修理ということもあって結局色あわせの塗装をしてしまいました。
塗装するしないでどの程度違いがでるか今の段階ではよくわかりません。

張替え後の写真を撮り忘れましたので後日、写してきます。
とりあえず材料の写真を。
カゴメ編み。編み目は1/2インチという種類。
未漂白ですので今後、飴色に色が変わっていくと思います。